シニアヨガそして「その先にあること」

老人ホームでのヨガレッスンで心がけていることがひとつあります。

それはただ単にヨガレッスンをするのではなく「その先にあること」を想うこと。

私が担当している施設に、レッスンを毎回とても楽しみにしてくださる方がいらっしゃいます。

その方は左半身が麻痺しており全く動かないにも関わらず、いつも一番乗りで来て一所懸命クラスに参加してくださいます。そしてレッスンが終わった後に「いつも楽しみにしてるのよ。今日もありがとう。」と声をかけてくださいます。

 

その方に私が出来ることは、残された右半身が動かなくならないようにすること。それと同じように身体だけでなく心も動くようにすること=心を元気にすることだと思っています。

 

ヨガには身体を動かすということ以外にも心を整えていくという側面があります。それが他の運動や体操との最大の違いでもあります。

 

「ヨガ」とはサンスクリット語で「つながり」を意味し、心と体、魂が繋がっている状態のことを表します。

 

チェアフルシニアヨガに限ったことではありませんが、ヨガは身体を動かすこと自体が目的ではありません。ヨガを通して身体と心を健康に導くことが目的です。

 

チェアフルシニアヨガでは、ただひたすらヨガのアーサナをとるだけではなく、時には会話と笑いを交えて参加していただいている方の笑顔を引き出すようにしています。

 

ホームの入居者の方々は主に80代以上。中には90歳を越えている方も珍しくはありません。

若い頃と同じように身体を動かすことはできなくても、心は若い頃と同じように動くことは出来ると思うのです。

 

 

ヨガは人の心をハッピーにしてくれます。

 

その理由には、ハッピーホルモンといわれている神経伝達物質「セロトニン」の分泌が関わっています。

 

ヨガは呼吸に意識を向け、吸って吐いてという一定のリズムに合わせて身体を動かすため、セロトニンの分泌をサポートすると言われています。

このセロトニンは不足すると、イライラや不安感などが出てきてしまい、精神のバランスが崩れてしまうのです。

 

高齢者の方がヨガをすることで身体の運動機能を維持し、心を元気にするお手伝いをさせていただければと思っています。